
日本の家紋は、平安時代に生まれ長い歴史のなかで成長してきました。最初はひとつの家紋が象徴していましたが、家が繁栄するにつれ、いくつもの家紋が使われるようになります。正式の場でその家を代表する「家紋」あるいは「定紋」。正紋をベースとして作られた、賛紋、裏紋、控紋などの「副紋」。正紋も副紋とともに、その家に受け継がれてきた伝統ある「家のあかし」です。
昔、家紋はその家が所有する全てのものにつけられていました。それは「家」の伝統と歴史を受け継いでゆく事を意味します。家紋のことを「家の紋章はいつも正しくあるべき所に」という意味で、「紋所」とも呼びます。貴家の繁栄とお嬢様の健やかな成長を願うしるしとして大切です。
戦国時代から安土桃山の時代を迎えると、家紋は単なる氏姓を表すものから、繁栄の象徴へと価値を高めてゆきました。秀月では、こうしたご家族の繁栄と、お子さまのすこやかなご成長をお祈り申し上げたいと存じて全ての冠に家紋をおつけしました。


二代目秀翁師は、18才より初代秀翁に師事、昭和51年より京人形師の名工に弟子入りし、5年間の長きにわたり、師の元で正統派京人形の伝統技法を習得しました。以来、正統の京人形師の流れを汲む一人として、かたくなに京人形製作の理念を守り、技術の研鑽を重ね、(社)人形協会より「人形功労賞」を授与された経歴を持つ、ひな人形会の重鎮として位置づけされています。受賞等は少ないものの、その作品は、京人形の格調ある特徴を生かし、忠実にして頑固に伝統を守り伝えたもので、現在、雛人形を語るときは、必ずその名が挙がるという名匠として、広く知られている人形作家の一人です。
秀月オリジナル「本仕立本着付雛人形」は、人間の着るものと同じように一枚の衣裳として仕立てるため、衣裳の布の量を通常よりはるかに多く必要とし、また高度な技術をもつ職人でないと、人形の胴に着せ付けることが出来ないという大変高価でかつ時間が掛かる仕上です。秀月では、お客様に本物の雛人形の最高級品をお届けいたしたく、また、日本の素晴らしい伝統技術として後世に長く継承していきたいと、心を込めて創りあげました。

